名大附中に合格しよう

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名大附過去問挑戦 算数

こんにちは。
名大附中に向けての受検勉強は順調に進んでいますか。ここでは、必ずマスターしたい入試問題についての解説をしていこうと思います。
本日は、中学受験ではちょっと有名な「階段のぼり問題」です。
名大附中でも、昨年出題されましたね。こういう問題で、いわゆる論理的思考力が問われるわけですね。
さあ、さっそく問題を見ていきましょう。
答えを見る前に、まずは自分で考えてみてくださいね。

【問い】
A君は、1歩で階段を1段または2段のぼります。
(1)階段を4段のぼる方法は何通りありますか。
(2)階段を6段のぼる方法は何通りありますか。
   階段の段数が増えるにつれて、のぼる方法はどのように増えていくか
を考えて答えなさい。

(1)階段を4段のぼる方法は、何通り?
【考え方】
① まずシンプルなものとして、同じ段数だけをくり返すのぼり方を考えてみましょう。
1段だけだと「1→1→1→1」で、2段だけだと「2→2」ですね。
ここでまず2通りです。

② 次に、1段と2段がまざったのぼり方を考えることになります。

1段が2回と、2段が1回で、4段のぼれるから……
1と1と2という、3つの数字のならべ方を考えましょう。
「1→1→2」「1→2→1」「2→1→1」の3通りです。

つまり階段を4段のぼる方法は、①と②の2つを合わせて
【答え】
1→1→1→1、1→1→2、1→2→1、2→1→1、2→2の5通り

この問題は、けっこう考えやすかったですね。では(2)です。


(2)階段を6段のぼる方法は、何通り?
   階段の段数が増えるにつれて、のぼる方法がどのように増えていくかを考えるようにという指示もありますね。
   なかなか難しそうです。

階段の段数が増えるにつれて、のぼる方法がどのように増えていくかを考えるように指示がありますので、4段のぼる場合、5段のぼる場合、6段のぼる場合と順番に考えていきます。

①階段を4段のぼる方法は、
1→1→1→1、1→1→2、1→2→1、2→1→1、2→2の5通りありました。(1)で解答済みですね。
そこからさらにもう1段のぼることになるとすると、どうなりますか。
あと1段だから、最後に「→1」を付け足せばいいですね。
〔答え〕
1→1→1→1→1、1→1→2→1、1→2→1→1、2→1→1→1、2→2→1の5通りになります。

「できた!! 名大附、楽勝!」
「いやいや、急がない、急がない。」

これだと、4段目で必ず1回止まってから5段をのぼっていますね。
3段目から1歩で2段のぼってしまう方法もあるはずなので、最後が「1→1」になっているのぼり方は、最後に「2」でもいいということです。

「……あ、そうか。ちょっと頭がこんがらがってきた~」
「では、この続きはまた次で解説するよ。明日までに、しっかり頭を整理しておきましょうね」